母を自死で亡くした娘のブログ

2017年5月14日に母親を亡くしました。「喪」という気持ちとずっと向き合えなかった私が最近思うことを発信します。

抱擁

お母さんが誕生日のプレゼントにくれた大きなプーさんのぬいぐるみ。
私はぬいぐるみとか好きじゃないし、なんでこんな大きくて邪魔なものを買ってきたのか、理解できなかった。
でも今ならわかる。
お母さんに最後抱きしめられた時は私は体を硬直させて、抱きしめたがらなかった。
今はもう、一生お母さんのこと抱きしめることができない。
でも、その代わりプーさんを抱きしめて私は泣く。
プーさんを抱きしめるとまるで子供を抱きしめてるみたいだけど、赤ん坊みたいなのは私の方だ。
お母さんは自分の代わりにこのプーさんを残していったんだね、
これぐらい当たり前のことすら最近までわかんなかった私って鈍感だね。
私の誕生日の頃からすでに死ぬことを予定してたのかな。
いつから予定してたのかな。
私にはわかんないよ。
でも、せめて何か抱きしめられるものをと思って、懸命に考えて、プレゼントしてくれたのかな。
ありがとう。
その気遣いに気付けるまで4年ぐらいかかったけど、
ありがとう。
私が死んだら「あの時もっと抱きしめてあげればよかった」って思う人が誰かしらいるんだろうな。
こんな辛い思いを誰かにさせることはできない。
せめて生きているだけで、誰かが悲しまなくて済むんだから、
それだけを考えて生きていこう。
今日は、全然勉強進まなかったけど。
いつもお母さんの辿った道を考えて私も死んじゃおうかって考えてしまう。
でも、生きることだけに注目すれば、
勉強した日もそうでなかった日もいい日だったって思えるはずだよね。